四ッ板に挑戦

カミさんの実家の六畳間の入れ替えを依頼され、勉強がてら中物を四ッ板の縁無しで一本縁にしようと思い、四ッ板に挑戦してみました。

まず数日前に、祖父が５０数年前に入れた半畳の四ッ板を見る事に。
ご近所さんのお宅の四畳半の半畳を『勉強するから半畳１枚だけ遣らせて！』とお願いしたら快く承知して頂き、ばらしながら写真を撮りまくりました（笑）

こちらが祖父の入れた四ッ板




丈の板幅は８分との事ですが、祖父のは９分。
今回は私も９分幅にしてみました。

今回仕様の材料です。

畳床は千葉県、春日製畳さんの３級品、１寸８分厚。
畳表は熊本産、有明６号（ひのはるかかな？）の本間表。
それに、９分幅に削った頭板（丈３尺の２本繋ぎ）４本と框用の２本。










まずは框の板入れと板締め。
その後、幅の板入れと板締め。
ここで問題発生！
お腹の肉が邪魔っけで、中々リズム良く板締めが出来ません（大汗）
普段の付けがここで出やがった！と後悔しても、どうにも成りません・・・
框は何とか出来ましたが、幅の６尺は本当にキツかった。
窒息寸前状態・・・（笑）

何とか板を付け、寸法の再確認をした所。



ここまで、悪戦苦闘する事、約４時間・・・
その後、表を張り、返し、框と縫い、やっと終わったのは、外が真っ暗な午後６時半。




何とか出来上がりましたぁ！
しかし、まだまだ修行が足りませんねぇ。
四ッ板の張り替え時、増し締めは何度か経験しておりますが、サラ（新畳）は今回が初。
中々思うように行かなかった四ッ板縁無しのサラで御座いました。
残り５枚の板入れ畳がまだ残っております。
全て手縫いで頑張るぞ！（笑）

資材展示会

１０／１３に神奈川県畳事業協同組合の畳資材展示会が横浜市中区の産貿ホールにて開催されました。
以前までの展示会場が取り壊しされるため、今回は初めての展示場での開催です。

一般のお客様にも畳の事をもっと知って頂こうと色々考えを出し合い、畳表の展示、畳床（藁、藁サンド、建材床）の違い、コースターや小物の販売、イグサストラップ作り、実演等の初めての開催です。
私も組合役員として一日お手伝いに行って参りました。

我々畳屋のメイン、機械展示販売や畳表の展示販売です


今回、初の試み。一般のお客様が対象の一部です。
畳床を実際に踏んで頂き、どれが藁、藁サンド、建材床かの違いを体験して頂くコーナー


イグサのストラップを自分で作って頂くコーナー


畳の道具展示


こちらは、神奈川県畳組合技術部、板垣部長による円形二畳台の実演。
一般のお客様よりも、畳屋さんが見入っておられました（笑）


私はと言いますと、今回は警備担当。会場内をうろうろとしてただけ。
何時もお世話に成っている、米井畳店様にお願いして作って頂いた『畳師』Ｔシャツを着てました。
Ｔシャツは著作権？の問題も有ろうと、事前に米井さんに了解を頂いて！（笑）

今回は、予算の関係だと思いますが、宣伝が上手く出来ず一般のお客様は少なかったのですが、畳についての質問を頂き、色々と説明させて頂ける事が出来ました。
一般のお客様が沢山来て頂ける畳展示会にするのが今後の課題でしょうか？
そうなると、役員だけでは人数不足かな？
その辺は、役員の偉い方々が何とかするでしょうね。

一般のお客様にも来て頂けた、畳資材展示会で御座いました。