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手製の床

先日、表替えでお世話に成ったお宅の畳床が、久しぶりに見る手製の畳床でした。
見積り時、新畳にしましょうか?と言いかけ、床の確認をした所、おお~っ!手製じゃん!
今では珍しく成った手製の床、もっと使って頂きたいと思い、表替えをお引き受け致しました。

9通り、今の宮城床に例えると4級相当品(3級かな?)
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こちらは裏側
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所々、修正後も有ります
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現在の畳床の裏側です(宮城県産4級品)
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作業中、畳屋に成りたての頃を思い出しておりました。
まだまだ畳制作が出来ない頃、痛んだ畳床の修正をしました。
流石に(時代的に)、『こも』 や 『むしろ』 が無かったので古ゴザでの裏打ちや古縁での棒縫いを懐かしく思い出しました(笑)
現在の床の用に裏側に防虫防湿シートなど張っておらず、湿気で藁も痛み、糸も切れていたりした床を修正します。
当時は 『また、裏打ちや棒縫いかよぉ~』 なんて思い言われた事を遣っていましたが、今思うと、それが針を扱う良い練習に成ったんだな!と思います。

この手製の畳床、旦那様にお聞きした所、昭和7年の新築だそうです。
以前、祖父に聞いた話では、新築の2~3年前から畳床を作り始めたそうです。(昔は畳床作りも畳屋の仕事でした)
なので、昭和6年制位の畳床ですね。
新畳時、青(琉球表)での縁無しと言う事でしょうが、板入れでは有りません。
後、何年使えるか分かりませんが、また畳替えを依頼された時には、出来る限り修正をし使って頂きたいな!
と思った畳床でありました。
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スイッチがぁ!

先日、框縫いの機械の表張りがスイッチを押しても戻らなくなるトラブルが・・・
数日前から兆しが有ったのですが、ついにうんともすんとも言わなく成り、表替え12枚のうち、残りの2枚は久しぶりの手縫いと成りました。
早速、機械屋さんに連絡した所、とりあえずスイッチをばらして掃除をしてみて下さいと言う事なので、仕事終了後スイッチをばらしてみました。
購入以来、一度も開けた事が無いスイッチボックス内は、かなりの藁ホコリ。
ブロワーでゴミを吹き飛ばした所、無事に動きだしました!

スイッチの接点がまっ黒だった為、こんなので洗浄してみました。
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洗浄と言っても、最初にスイッチの接点に溶液を少量吹きかけ、その後、適当な紙に溶液を染み込ませ、接点を磨きます。
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紙が黒く成らなくなるまで根気よく磨きます。
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磨き終わったら、外した配線を元に戻し、ケースに収め作業終了!
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スイッチの洗浄は必要無かったかも知れませんが、まあ気分的な物と言う事で!(笑)

他の方はこんな事は遣らないでしょうが、もし遣るので有れば、必ずコンセントを抜いて作業を!
さもないと、感電しますからね。
また、自己責任で!

今回のスイッチは接点が見えるタイプでしたので、このように洗浄しました。
また、間違えても CRC556 は電気系統には絶対にかけないで下さいね!!!
556の溶液は通電性が有るので、ショートして機械が壊れる場合も有ります。
今回、使った『エレクトロニッククリーナー』は揮発性の溶液の為、その点安心して使えます。

洗浄後、1週間が過ぎましたが快調に働いてくれております。
プロフィール

たたみや 福島

Author:たたみや 福島
横浜 金沢区の福島畳店です

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